ほかの患者さんの体験談を自分の医療に関する意思決定に活用する時のコツ
ほかの患者さんが、どのように医療に関する意思決定をしたかを知りたいと思うこともあります。
他の体験者の意思決定にまつわる体験を知ることで、どんなメリット(長所)があるでしょう?
他の体験者の意思決定にまつわる体験談は、体験した人のことばで語られるので「具体的でわかりやすい」という特徴があります。
- これから何が起こるのか、おおよその見通し
- 具体的な体験(いつ、どんな、どのぐらいなど)
- 選ぶまでの道のりを振り返って思うこと
- そのことを選んだ結果どのような生活を送っているか
他の体験者の体験を知る際に、どんな点を考慮する必要があるでしょう?
一人ひとりの体験にはストーリーがあります。同じ医療を受けても「一人ひとり感じ方が違う」ことを踏まえることが大切です。
体験者の中には、あなたが想像できなかったつらさを体験している人もいるかもしれません。つらい体験を知ることで、様々な不安が出てくるかもしれません。しかし、ある一人の方が経験したことが、あなたにすべて起こるとは限りません。
複数の人の経験を知ることで、体験の幅を知ることができるとよいでしょう。幅を知ることができれば、実際に起こること以上に想像が膨らみ不安が増したりしないですむかもしれません。
医療は日進月歩です。いつ頃治療を受け、いつ頃のことをお話ししているのか、体験談を知る際に合わせて確認する必要があります。
他の体験者の体験を知る際には、留意点を知り賢く活用しましょう。
(2025年3月14日公開 大坂和可子)
引用文献
1)大坂和可子ら(2021).自分らしく決めるガイド 乳がん手術方法.
2)Osaka W., Nakayama K.(2017). Effect of a decision aid with patient narratives in reducing decisional conflict in choice for surgery among early stage breast cancer: A three-arm randomized controlled trial. Patient Education and Counseling, 100(3), 550-562. DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.pec.2016.09.011